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体重管理の目標 - BMI

weight scale

 

この記事の重要メッセージ

体重管理にはBMIという目安を使い、その目標はBMI 22です。

それぞれの身長ごとに体重とBMIの値は変動しますが、身長ごとの理想体重の目安を記事の中で紹介しています。

BMIが18.5~25の範囲であれば死亡率が低下するというエビデンスがあります。

 

体重管理の目標 BMI 22

最も健康的な体重は何キロでしょうか?
あえて1つシンプルに答えると、『BMIが22になる体重』です。
いろんな要素を考慮するとBMI 18.5~25の範囲で管理することを後で提案しますが、その中ほどにあるBMI 22から説明します。

BMIという体重の指標を聞いたことがあるでしょうか?
同じ体重であっても、人それぞれ身長が違います。
身長が違っていても、健康的な体重を同じように扱えるようにした指標が BMIです。
BMIの計算式を紹介します。

BMI = 体重 ÷ (身長)2

体重の単位は Kg(キログラム), 身長の単位は m(メートル)です。
日常会話で身長はセンチメートルで表現されますが、BMIの計算ではメートルにします。

 

例えば、体重が 45kg, 身長が 1.5m (150cm)の人の場合は次のようになります。

BMI = 45 ÷ (1.5)2 = 20

 

身長ごとの BMI 22

BMIの計算を紹介しました。
ではあなたにとって、BMI 22となる体重は何キロでしょうか?

身長 130cm~200cmにおいてBMI 22となる体重の表をお示しします。

身長 (cm) 体重 (kg)
BMI 22
130 37.2
135 40.1
140 43.1
145 46.3
150 49.5
155 52.9
160 56.3
165 59.9
170 63.6
175 67.4
180 71.3
185 75.3
190 79.4
195 83.7
200 88.0

 

体重と健康

なぜBMI 22前後が健康によいと言えるのでしょうか?
その疑問に答えてくれる研究があります。
おもにヨーロッパと北アメリカの人で構成される89万人を調査し、体重 (BMI)と死亡率の関係を明らかにした研究です。
研究では 35~79歳の人を調査しています。
(Lancet. 2009: PMID 19299006)

横軸が『BMI』、縦軸が『1000人あたりの年間死亡数』です。
表中の丸印の上についているのが1000人あたりの年間死亡数ですので、10分の1にするとパーセントに変換できます。

 

BMIと死亡率

男女別々に死亡率が示されています。
死亡原因は様々で、血管の病気、糖尿病、腎臓病、肝臓病、ガンなどがありますが、それらを区別せずに表に示しています。

この研究では、BMI 30~35の場合は生存期間が 2~4年 短くなるとされました。
BMI 40~45では生存期間が 8~10年 短くなっています。

欧米での肥満は BMI 30以上としていますが、日本人はより肥満による健康への影響が大きいと言われています。
日本人は BMI 25を超えないようにするのが良いでしょう。

またBMIが低すぎる場合も、死亡率が高くなることが分かります。
BMI 18.5以下になると、やせすぎて健康的ではないとされます。
特に若い女性では、美容的な面で体重を減量することが多いでしょう。
その場合も健康を維持するという観点から、BMI 18.5を下回らないようにすることを提案します。

 

健康的な体重の範囲

死亡率や病気の予防という観点でみれば、男女ともにBMI 22あたりが最も健康的と言えそうです。
しかし健康の観点だけで体重を厳密に管理することが難しいこともあるでしょう。

ライフスタイルによっては、体重を減らしたくても減らしにくいかもしれません。
体重を減らすための運動に、時間をとれないことがあります。
その場合、まずは BMI 25以下を目標とすることを提案します。
目標体重まではゆっくりと減量しましょう。

また美容的な観点、つまり見た目の問題で体重を減らしたい人もいるでしょう。
その場合、健康への影響が出にくいBMI 18.5までにとどめることを提案します。

意図せず体重が減ってしまう場合も注意が必要です。
先程 BMI 18.5を下回らないように、という目安をお示ししましたが、減量しようとする意志と無関係に体重が減少している場合は医師の診察を受けることを提案します。
なにかの病気が隠れていて、それによって大幅に体重が減少している可能性があるからです。

あらためて身長ごとのBMIの表をお示しします。
今度はBMI 22だけではなく、 BMI 18.5, 22, 25のそれぞれについて示しています。
BMI 22を赤字にしています。

BMIに対する体重 (kg)
身長(cm) BMI 18.5 BMI 22 BMI 25
130 31.3 37.2 42.3
135 33.7 40.1 45.6
140 36.3 43.1 49.0
145 38.9 46.3 52.6
150 41.6 49.5 56.3
155 44.4 52.9 60.2
160 47.4 56.3 64.0
165 50.4 59.9 68.1
170 53.5 63.6 72.3
175 56.7 67.4 76.6
180 59.9 71.3 81.0
185 63.3 75.3 85.6
190 66.8 79.4 90.3
195 70.3 83.7 95.1
200 74.0 88.0 100.0

 

まとめ

健康と体重の関係について、大まかに確認しました。
確かに体重が健康に影響することについて、エビデンスをお示ししました。

身長に対する体重の指標として BMIがある。

BMIの値が健康に与える影響がエビデンスによって示されている。

健康管理、生活や美容の面から総合的に考え、BMI 18.5~25で管理することを提案する。

意図せず大幅な体重減少がある場合は、隠れた病気を考慮して医師に相談する。

ここでは肥満や過小体重によって、具体的にどんな影響があるかは話題にしませんでした。
それについては項目をあらためて情報提供したいと思います。

weight loss
肥満や過小体重による影響

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  • この記事を書いた人

眞喜志 剛

Save Bookの運営者です。ウェブサイトを通じて、エビデンスに基づいた医学の知識を一般の方も使えるようにすることを目指しています。 救急医、集中治療医。 ドクターヘリで活動するフライトドクター。 2009年 奈良県立医科大学卒業。 2021年 名古屋商科大学大学院ビジネススクール卒業。 日本救急医学会専門医 | 日本集中治療医学会専門医 | MBA

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