医学 救急・応急処置

救急外来を受診する方法

救急車

救急外来 (emergency room: ER)を受診することが必要な時は急に訪れます。
十分に準備や調べ物をして受診するのは難しい場合があります。
急に発生する健康問題に適切に対応できるように、あらかじめ救急外来を受診する方法を学んでおきましょう。

筆者は救急医で、救急外来で勤務しています。
お互いが「はじめまして」で診療がスタートする救急外来は、患者さんと医療スタッフの協力関係があると診療力が高まる場です。
それがうまく いかなければ、お互いにとって満足な診療は難しくなります。

救急医の立場から、救急外来の受診方法をお教えします。
ここで全てを的確にお伝えできるわけではありませんが、少しでも皆様の役に立てば嬉しく感じます。

 

この記事の重要メッセージ

救急外来で受診する理由は急病やケガです。

救急外来では患者さんと医療スタッフが初対面の関係です。
ご自身の健康に関する情報が整理されていると、診療がスムーズになり、診療の質が高くなります。

体調が悪かったり、高齢などの理由で体力が低下した人の場合は、支援してくれるご家族の人が一緒に受診するのが安全です。

救急車を呼ぶべきか迷った場合に、参考になるサービスについても記事の中で紹介しています。

 

信頼関係 救急医療に大事なこと

救急医療において、患者さんと医療者の信頼関係はとても重要です。
受診される方が、医療スタッフのことを信頼してくださることを願っています。

医療スタッフは受診する患者様の健康問題について、とても真面目に考えています。
自分の判断が間違っていたら大きな問題になりますので、その場における最善の提案をしてくれます。
検査や治療について、医師からの提案があれば、まずはそれを受け入れる気持ちで聞くことをおすすめします。
メリットとデメリットを考慮して、最善の行動を提案してくれているからです。
もし判断に迷う場合は、「先生が自分のことや、家族のことだったとしたら、どうするのがよいと考えますか?」という聞き方が役立つことがあります。

また受診前の電話相談で的確に答えることは難しく、実際に診てみないと分からないことがほとんどです。
電話で受診すべきか問い合わせた場合、明らかに受診しなくてよい場合を除いて、患者さんの判断で受診してほしいとお伝えするしかないことが多々あります。
明らかに受診したほうが安全である場合は、医療スタッフは必ず受診を勧めてくれます。
患者さんに判断を委ねられることが多いのは、受診の必要性について電話相談だけで判断するのは難しいためです。

医療サイドから困っていることは、救急車や救急外来の不適切利用です。
日中に受診できたはずなのに空いているという理由で夜間の救急を受診することや、後述する救急車を不適切に利用することは社会問題になっています。
このような人は少数ですが、どの地域にもある問題です。
これらの問題があるからと言って、受診すべきか悩んでいる人が受診をためらう必要はありません。
治療を受けたい、と思っている方の受診が妨げられることがあってはいけません。

救急受診において重要なのは、患者さんと医療者の信頼関係です。
お互いに『人として良い考えで行動する』ことが大事です。

 

2つの受診方法 ウォーク・インと救急搬送

救急外来を受診する方法は、大きく分けて2つあります。
それがウォーク・イン (Walk-in)と救急搬送です。
それぞれについて説明します。

 

ウォーク・イン (Walk-in)

Walk-inは日本語にすると「歩いて入る」。
その名の通り、自分で救急外来まで行って受診する方法のことです。

ここでの「歩く」は、必ずしも自分の足で歩くことではありません。
「病院の救急外来まで、救急車を使わずに移動して受診すること」です。
家族の車で病院に行き、そこから車イスに乗って救急外来を受診しても『ウォーク・イン』です。

ウォーク・インは自力で救急外来に受診できる人が使う方法です。
大事なことを挙げます。

  1. 自力、または家族に連れてもらい、救急外来を受診できる。
  2. その時間的猶予がある。受診はしたいが緊急ではない。
  3. 「この症状は何時間かは耐えられる」くらいの症状である。

ウォーク・インを適切に使えるとメリットがあります。
ウォーク・インで受診できることが、身体状態にある程度の余裕があることの証明になります。
そうすると想定される疾患が絞られ、診療の効率が良くなります。
無駄な検査を受ける費用が発生しにくくなり、検査のために時間をかける必要がなくなります。
また救急車を呼ばず自力で受診することで、救急隊の業務を占有することなく、本当に救急車が必要な人のために救急隊が活動できるようになります。

救急外来を持つ病院では、自力で受診できる人にはウォーク・インで受診することを推奨しています。
患者さんにも、医療者にも、救急医療サービスにもメリットがあります。
しかし緊急性が極めて高い状態では、限界まで耐えてウォーク・インにこだわらないようにしてください。

 

救急搬送

119番に電話して、救急車を呼んで搬送してもらう方法です。
これは緊急性の高い状態の時に使ってほしい手段です。

「この症状で本当に救急車を呼んでいいのか?」という疑問を持つ方が多いと思います。
適切に救急車を使うためには必要な考えですが、遠慮しすぎて命に関わる病気の治療が遅れることは避けないといけません。
そのために簡単な基準をお示しすると、『自力で動けない場合は 119番』、『このままだと命に関わると思った場合は 119番』です。

強く呼びかけても反応がない、呼吸が苦しくて動けない、急に激烈な痛みが生じた。
このような場合には救急車を呼びましょう。
「これは命に関わる状態かもしれない」と思ったら、救急車の利用を推奨します。

実際に救急車で受診するべきか、ウォーク・インで受診するべきか、全てのケースを適切に判断することは難しいでしょう。
救急医療は、ある程度の過剰は許容しなければ成り立ちませんので、判断に迷う場合は救急車を呼んで大丈夫です。
ある程度の過剰を許容することを、『オーバー・トリアージの許容』と言います。
救急車を呼んで結果的に軽症と診断されることがありますが、そのようなケースは許容しよう、という考え方です。
重症度の正確な判断は、医師でさえ難しいことだからです。
これを許容していなければ、命に関わる状態なのに遠慮して救急車を呼ばないケースが発生してしまします。
患者さんと医療者、お互いに信頼関係と良い心があれば大丈夫です。

 

救急車の不適切利用

これは好ましい話ではありませんが、明らかに不適切な救急車の利用はたしかにあります。
明らかにウォーク・インで受診できる場合、または受診の必要がない場合に、救急車を使うことです。
社会問題にもなっています。

  1. 自家用車やタクシーで病院に行けるが、移動手段として救急車を呼ぶ。
  2. 緊急性が高い症状ではないのに、診療の順番を先にしてもらうために救急車を呼ぶ。
  3. 大きな怪我や重大な症状ではないのに、そうだと偽って救急車を呼ぶ。

いろんなパターンがありますが、どれも不適切利用の例です。
これは本当に緊急での治療を必要とする人の診療を妨げ、救急車を運用する費用(1回あたり4〜5万円程度)を発生させ、医療スタッフや救急隊員の意欲を低下させる行為です。
救急車を呼ぶ必要が無いと分かっているのに、自分の都合のためだけに救急車を利用することは慎まなければいけません。

大事なことなので繰り返しますが、本当に必要な場合に救急車を呼ぶことを遠慮してはいけません。
緊急で治療が必要だと思った場合は救急車を呼びましょう。
『オーバー・トリアージの許容』です。

 

救急受診するための準備

ここまでの説明で患者さんと医療者の協力関係が、質の高い救急医療を実現するために必要となることをお話しました。
そのためには準備が必要です。
準備するべきものは、持ち物、人、情報です。

 

持ち物の準備

まずは持ち物のチェックリストをお示しします。

  1. 診察券と保険証
  2. お金
  3. おくすり手帳・処方薬のリスト・処方薬

 

診察券と保険証はできれば持ってきてください。
スムーズな手続きに役立ち、受診までに要する時間が短くなります。
もし探しても見つからない場合、病院の受付でその旨をお伝え下さい。
多くの病院は診察券の再発行に応じてくれます。
また保険証については、当月中であれば後日の提示でも良い場合が多いです。

お金も必要になります。
多くの場合、病院ごとに夜間受診料や救急受診料があります。
病院のウェブサイトなどに示されていることが多いので、自分が救急受診する可能性がある病院については事前に調べておくのが良いでしょう。
治療費の他にタクシーや公共交通機関を利用するためのお金も必要です。
もし手元に十分なお金がない場合でも、医療費に関しては後日の支払いに対応してくれる場合がありますので、受診前に病院に問い合わせてみましょう。

おくすり手帳や処方薬リストも、あると便利です。
これは診察時に情報を提供するのに役立ちます。
普段使用している薬によって、治療の可否が変わったり、治療方針が変わったりします。
また症状が薬の副作用による可能性も、普段の薬のリストがあれば診断できます。

多くの人が心配している持ち物に、入院の準備があります。
これについては、受診時には持っていく必要がない場合がほとんどです。
入院に必要な衣服は病院から提供されますし、他に必要な持ち物はありません。
個人的な持ち物は、ご家族の方に後から持ってきてもらいましょう。
手ぶらの人が救急車で搬送されて、そのまま入院になることを考えると、入院の準備は必要ないことが分かります。
また、入院ではなく帰宅という判断になることもありますので、荷物は最小限で受診するほうがよいでしょう。

 

人の準備

救急受診する場合、誰かと一緒に受診することが大事です。
受診する患者さんの健康管理や治療方針に、もっとも関与しやすい人と一緒に受診してください。
多くの場合は夫婦、親子関係にある人です。
そのような関係の人がいない場合でも、成年後見人、入所している施設の人、内縁関係にある人、家族と同様に信頼できる人と受診すると良いでしょう。

関係が深くて頼りになる人と一緒に受診することにはメリットがあります。
病院の中での行動をサポートしてくれること、一緒に医師からの説明を聞いてくれることなどです。
入院や再診が必要な場合でも、情報をまとめてくれるようにお願いできます。

重要なのは、受診する患者さんと一緒に来る人が『しっかりしている人』であることです。
これには複数の意味があります。

まず社会的に患者さんの健康管理についての責任を持てる人という意味です。
未成年よりも成人の方が望ましいです。
社会的責任の面で、患者さんに十分な支援ができる状態の人が適しています。

次に、物理的に患者さんを支援できる人という意味です。
病院の中で移動する時に肩を貸したり、車椅子を押したりできる人がよいでしょう。
また自家用車を運転できる人であることも重要です。
自家用車が無くても、公共共通機関やタクシーの利用にあたって支えられる人がよいでしょう。

最後に理解力がしっかりしている人という意味があります。
患者さんの健康状態や治療方針について、医師からの説明をしっかり理解してくれる人がいると、今後の治療がとてもやりやすくなります。
小さなお子様が受診する場合、親が説明を聞いて理解することを想像すれば分かりやすいでしょう。
また高齢化社会の中で、老老介護の状態で生活している世帯も少なくありません。
老老介護の世帯においては、救急受診する際に夫婦だけでは心許ないことがありますので、できれば若い世代の子にあたる関係の方が付き添ってくださると、お互いに安心して患者さんの健康について考えることができます。
筆者が救急外来で働いていると、90歳以上の夫婦で生活している場合など、付き添いで来てくださる夫や妻に説明しても、ほとんど伝わらなくて困ることがあります。
このような事情がある世帯の場合、少し遅くなっても良いので若い世帯の方が来てくださると、診療がスムーズに進みます。

 

情報の準備

救急受診においては、かかりつけの先生ではなく、初対面の先生と看護師さんが対応することになります。
情報が限られている中で診療することになります。

救急診療で医師が必ず聞くことは、いくつかの項目に絞ることができます。
診療に役立つ情報は以下のとおりです。

  1. 主訴:現在もっとも困っている症状
  2. 現病歴:今回の症状の始まりと経過
  3. 既往歴:これまでにかかったり治療したりしたことがある病気やケガ
  4. 常用薬:普段使っている薬についての情報
  5. アレルギー:食べ物、薬、花粉症、そして喘息やアトピーについての情報
  6. その他

主訴:現在もっとも困っている症状

これは発熱、頭痛、腹痛、息苦しさ、背中の痛み、などです。
何が原因で救急受診したのか、それによって診断と治療の方向性が大きく決まります。

「熱とともに吐き気を感じるようになった」などのようにお伝え下さい。

多くの場合、主訴は一言で言えるものです。
救急受診の場合、診断と治療の対象になるのは、原因である1つの病気です。
普段からの困りごとについては、かかりつけ医で受診するものなので、救急受診においては主訴に含まれません。

 

現病歴:今回の症状の始まりと経過

いつから一連の症状が始まって、どのように経過したかを伝えてください。
「昨日の昼間からお腹の上部が痛くなっていて、痛みは強くなったり弱くなったりしていたが、2時間前から痛みが強くなって受診した」のような表現になります。

医師は症状の発生から現在までの経過によって、診断すべき病気をいくつか思い浮かべ、一つの診断に絞り込んでいきます。
そのため症状の始まりと経過はとても大事な情報です。

 

既往歴:これまでにかかったり治療したりしたことがある病気やケガ

これまでの人生で健康状態に大きな影響を与えた病気やケガについてお伝え下さい。
入院や手術で治療したことがある病気、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、精神科の疾患などについてです。

風邪や胃腸炎のように、誰でもかかる病気については不要です。

例えば虫垂炎(盲腸)を以前に薬だけで治療したことがある、という情報があれば、今回の腹痛は虫垂炎の再発かもしれない、という風に役立ちます。
心筋梗塞を起こしたことがある、ということは脳梗塞を起こすリスクも高い、というように医師は考えます。

ご自身の既往歴をまとめておくと、いざとなったときに提示することができます。

 

常用薬:普段使っている薬についての情報

救急診療において、医師はほとんどの場合、常用薬についての情報を求めます。
通院している医療機関で処方されている薬の情報を提示してください。
そのために おくすり手帳や処方のリストがあると便利です。
薬局で使う処方箋を管理できるアプリもありますので、好みに応じて使ってください。

常用薬の情報がほしい理由はいくつかあります。

最初の理由はどのような治療を受けている患者さんなのか、知るためです。
既往歴でこれまでの病歴を聞きますが、常用薬からも現在の健康管理について知ることができます。

次に救急受診した症状の原因が、常用薬にあるかもしれないからです。
例えばパーキンソン病のような症状が出る、パーキンソン症候群という状態があります。
これは精神科で処方されている薬などで出現することが多い副作用ですが、動きにくさの原因が常用薬にあるかもしれません。
他にも血圧低下で失神して受診した場合、普段から内服している高血圧の薬が関与しているかもしれません。
常用薬には診断の糸口になる情報が含まれていることがあります。

最後に、これからの治療方針に関わる場合があります。
手術が必要だけど血液を固まりにくくする薬を内服している場合、それを中止する代わりに別の薬を使う必要があります。
既に痛み止めを内服しているが不十分な場合、追加する痛み止めを検討することにも役立ちます。
抗菌薬(感染症の治療薬)の中には、金属イオンを含む薬によって効果が下がるものもあります。

このように診療に役立つ情報が、常用薬には含まれています。

 

アレルギー:食べ物、薬、花粉症、そして喘息やアトピーについての情報

アレルギーの情報は主に受けられる治療について関係しています。
特定の薬に対するアレルギーを持っている場合、その薬は基本的に避けることになります。

受診した症状がアレルギー反応そのものである場合、原因を診断することもできます。

また薬の中には、これまでアレルギー症状が出たことがない場合にも、アレルギー症状を起こしやすいものがあります。
抗菌薬や一部の痛み止め、CTを撮影する場合の造影剤などが該当します。
それらの薬は投与を避けたり、どうしても必要な場合は対策できるように準備することになります。

また手術の時には、医師や看護師がつける滅菌グローブの素材がアレルギーを起こす場合があります。
キウイやトロピカルフルーツに対するアレルギーの人は、ラテックスアレルギーを起こしやすい特徴があります。
その場合にアレルギーの原因になる素材を避けるために、アレルギーの情報が役立ちます。

 

その他

他にも医師が尋ねることが多い情報があります。

高齢の方や、身体に不自由がある方については、大体どれくらいのことが自力でできるかの情報が必要なことがあります。
主に入院した場合の管理に関係します。
これらの『自力でできること』の情報はADL (日常生活動作)と呼ばれ、以下の5項目です。
移動能力:自力で歩行ができる、車椅子が自力で動かせる、寝たきり、など
食事:普通のものが食べられる、柔らかくトロミがついたものを食べている、など
更衣:衣服を自分で着替えられる、介助が必要、など
排泄:トイレに自分で行ける、オムツを使っている、など
入浴:お風呂に自分で入れる、部分的に介助が必要、など
これに関連して、要介護度(要支援度)や利用している介護サービスについても教えて下さい。

入院が必要な場合は、患者さんにとってのキーパーソンを教えて下さい。
キーパーソン  (Key Person)とは、その人が治療を受けるにあたって、医師の説明などを理解して関与できる、責任を持てる人のことです。
多くの場合、夫婦なら配偶者が、親子なら親が、高齢者であれば配偶者か子がキーパーソンになります。
重要な治療方針についての面談や、人生の終末期にある場合の面談に参加していただくために、誰がキーパーソンかが大事です。

 

トリアージ 診療の順番

救急外来での診療は一般外来と異なり、必ずしも受付順に診療されるわけではありません。
ここでは診療順に関係する『トリアージ』という概念について説明します。

救急外来は一般的に忙しく、時間帯によって複数の患者さんが診察を待っています。
その患者さんの中には、解熱薬の処方で済む軽症者から、緊急で入院させた上で治療を開始すべき重傷者まで、さまざまな重症度が混在しています。

この重症度が混在している患者さんたちを、受付順に診療していたら、早急に治療すべき人の治療が遅れることになります。
数分の差で命に関わる人もウォーク・インとして来ている場合があります。
当然、このような重傷者は診療の順番を早めて治療を開始しなければなりません。

そのため、救急外来では受診者の重症度を判定する『トリアージ』が行われています。
その重症度と緊急度によって、一般的には 5段階のトリアージ(順位付け)区分がされます。
そして救急外来のスタッフは、トリアージ順位の高い患者さんを優先的に診療します。

そのため、後から受付した人が先に運び込まれて診療を受ける場合があります。
これは不当に順番抜かしをしているのではなく、専門職から診て緊急度が高い場合に、優先的に治療が開始されているからです。
救急外来にはトリアージのシステムが備わっていることをご理解ください。

 

救急受診に利用できるサービス

救急受診するべきか、その時になると迷うことが多いでしょう。
そのような時、利用できるサービスがありますので、いくつか紹介します。

 

救急車の適正利用 - 救急安心センター事業
救急車を呼ぶか迷った場合に相談できる電話番号 『 #7199 』 についての案内です。
今の状態が救急車を呼ぶべき状態にあるのか、専門家がアドバイスをしてくれます。
地域によって利用できるかどうかが異なっていますので、ご自身の居住地が対応しているか確認してみましょう。

 

厚生労働省 - こども医療電話相談事業
こどもの救急についての相談窓口 『#8000』 についての案内です。
お子様の急なケガや病気について、小児科医や看護師からアドバイスを受けることが出来ます。
全国すべての地域で事業が行われています。

 

全国版救急受診ガイド「Q助」
救急車を呼ぶべきか迷った時に、その判断をサポートしてくれるシステムです。
このリンクはウェブ版ですが、スマートフォン用のアプリも提供されています。
表示される選択肢から、現在の状態を順番に選んでいけば、どのように行動するのが良さそうかをガイドしてくれます。
一度使ってみて、どのように扱うものか慣れておくとよいでしょう。

 

まとめ

ここでは救急受診の仕方について説明しました。
繰り返しますが、救急受診においては患者さんと医療者との協力関係が、質の高い治療に役立ちます。
この記事が皆様にとって、よい受診に役立つものであれば嬉しく思います。

この記事で触れた大事なことをまとめます。

まとめ

救急外来での診療はお互いに初対面で始まる。効率の良い診療のために、普段から準備ができているとよい。

救急受診にはウォーク・インと救急搬送がある。自力で病院に行くのがウォーク・イン、救急車を呼んで搬送してもらうのが救急搬送である。

救急診療は『オーバー・トリアージ』の許容の上で成り立っている。受診すべきか悩んだときに、病院に相談したり、実際に受診することは ためらわなくてよい。結果的に軽症であっても良い。

救急受診するときは最低限でよいので持ち物、人、情報の準備をしよう。

救急外来では重症度、緊急度によってトリアージが行われる。それによって診療の順番に優先度がつけられる。

救急受診すべきか迷った場合に、アドバイスをしてくれる電話相談サービスや、最適な行動をサポートしてくれるサービスがインターネット上にある。

  • この記事を書いた人

眞喜志 剛

Save Bookの運営者です。ウェブサイトを通じて、エビデンスに基づいた医学の知識を一般の方も使えるようにすることを目指しています。 救急医、集中治療医。 ドクターヘリで活動するフライトドクター。 2009年 奈良県立医科大学卒業。 2021年 名古屋商科大学大学院ビジネススクール卒業。 日本救急医学会専門医 | 日本集中治療医学会専門医 | MBA

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